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権利を持とう (2026/01/12)

愚かな趣味

学生の頃、AMラジオの番組をカセットテープに録音しまくっていた頃があった。そこまで思い入れがあったわけでもなく、その後の人生に影響があたわけでもなく、今思うと何故そんな事をしてしまっていたのか……。

この行為の問題は「自分が権利を持てないもに執着する、収集する」ということだ。ラジオを録音したカセットテープや、テレビを録画したビデオテープには、何の資産にもならない。50年も経てば歴史的価値が生まれるかもしれないが、少なくともそれを誰かに売ることはできない。メルカリで売れば犯罪になる。お金を出してクリーンセンターにでも持ちこむしかない。

こういった「自分が権利を持つことができない」ことやものに執着するのは本当に良くない。可能な限り、「自分が権利を持てる」こと費やす方がいい。

じゃあ、何をしたらいい?

漫画を集める。これはAMラジオを録音するよりは良い。読み返せるし、売ることもできる。ただ、それが何かを生み出してくれることはない。大体、二束三文で手放すしかなくなる。荒俣宏の蔵書ですらゴミになってしまう。何となく惰性でコレクションするのは良くない。収集する意味を見出そう。

二次創作の同人誌を描くのはどうだろう? 残念ながら、非常にグレーなラインに自分を投資していると言っていい。そこで成功したとしても、クリエイターとしての力があると言えるのかはが難しい。何かしらの覚悟がないのなら、そこにベットし続けるのは良いとは思えない。なぜなら権利を持てないからだ。

オリジナルの同人誌やWeb漫画を描くのはどうだろう? 素晴らしい、とにかく素晴らしい。作品がヒットすれば、印税も入る。アニメ化なんて事になれば、グッズのライセンス料だって入る。これが権利の力だ。

大企業でプログラマをするのはどうだろう? 給料は良いかもしれないが、権利は何も得ることはできない。権利がない代わりに、安定した給料と身分を手に入れることができる(大企業で働いた事がないので想像です)。

スタートアップや零細企業でプログラマをするのはどうだろう? 創業に関われば生株を手に入れることができるかもしれない。これは「会社の一部を持てる」という凄い権利だ。会社で開発したソフトをオープンソース化して、自分がオーナーになれるなんて事もあるかもしれない。プロジェクトが成功すれば、プログラマとしての名声を手に入れることができる(独占した商売をする事はできないが)。「自分が作った」と声を大にして言える。これも大きな権利だろう。

若者は権利を持てる事を頑張ろう

20年前、自分は学生時代から作っていたソフトウェア(を元にしたソフトウェア)を、勤めていた会社にタダで置いていってしまった。権利とか、そういったチャンスがなかなか来ないという事が分からなかった頃の、若気の至りである。その頃の反省、そしてカセットテープ録音の反省があって、今がある。

若者は「権利を持つ」という事に意識的になって生きて欲しい。