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熱心なファンがアンチになる瞬間 (2024/09/01)
登録はしていないが、流れてくればつい見てしまうYouTubeチャンネルがある。
そのチャンネルが最近、今まで愛していたメーカーを強く否定し始め、「競合他社の方が全然良い」「競合他社に比べるとコスパが悪くて買う理由に乏しい」「今までここ製品しか触れてこなかったが、競合他社の製品を触れたら比較にならないほど素晴らしかった」のような動画を投稿しまくるようになってしまった(FireAlpacaともmdiapp+とも関係ないです、念の為)。
そもそも
競合他社は、
市場を支配するようなメーカーである。そんな独占的立場の製品と比較して、価格、デザイン、機能、サポートなど全ての点で上に行くというのは無理な話だ。「基本的に劣るけど、何箇所か素晴らしい点がある」ぐらいで十分な競争力だと思う。競合他社だって、劣る部分は幾つもあるだろう。もしどうしても比較したいのなら、市場を支配する会社でなく、
同規模の会社の製品ではないだろうか?
「愛する会社・製品が、
自分のお思い通りにならないのでネガキャンを始めてしまう」というのはよく見る光景だ。若い頃、そんな振る舞いをしてしまった……というのならまだ分かるが、いい年した大人がするのは恥ずかしい。
「熱心なファンに見えていたが、要求が通らないと分かると、ネガキャンやアンチ活動を始める影響力のあるユーザー」というのは非常に厄介だ。淡々と要望を出してくれるのは、まだ有り難いと思う。「御社製品は基本的に素晴らしいが、ここだけは修正・改善して欲しい」と、発信し続けてくれるなら、まだ理解できる。でも「この機能を付けない、ここを修正しないこのメーカーはしょうもない、競合の方が素晴らしい」と吹聴されたら、
素直に受け入れるのはどんどん難しくなると思う。
製品やメーカーにユーザーが要望を出すのは、正しい。どんどんするのが良いと思う。
ただ、要望が通らなかった時、要望が叶うまでに時間が掛かりそうな時、どう振る舞うべきだろうか? 「このメーカーは、何年も愛用している自分の要望を聞こうとはしない、絶対に許さない、こんな会社に未来はない、他社の製品を使うべき」などと脅すのはやめよう。「
この1点だけは絶対に良くして欲しい」と、粘り強くアピールするのが良いだろう。ネガキャンなんてせずに、製品を愛し、使い続けてくれるユーザーの声は、いつか届くに違いない。