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さよなら収集癖 (2024/08/03)

人生で初めて集めたモノは、ビックリマンシールだろうか。ブラックゼウスやヘラクライストの頃に小学校でブームが始まり、自分も集め始めた。甘やかせてくれるような親ではなかったので、定期的にビックリマンチョコを買ってくれるような事もなく、全部で数十枚といったところだと思う。

「収集に命をかける」という程ではないが、大人になっても「何かを集める」という事に魅力は感じ続けていた。マンガ、アニメ関係の書籍、画集、コンピュータ技術書、ビジネス書、フィギュア、など。コレクションが増える事で、自分の価値が上がるのではないか、というイメージがあったのだと思う。

しかしながら、ここまで歳をとってしまうと、それは幻想だったと分かる。20年以上経って、それらのコレクションが何かしら仕事や人生の役に立ったとは、到底思えない。収集とは、クリエイティビティのない、単なる自己満足である。気まぐれな収集に価値はない。

そんなわけで、もう最近はそういった無駄な収集癖は収まってきた。唯一、グラフィックスや最適化関係の技術書、コンピュータ史の本だけは「し、仕事だから…」とかこつけて、無駄に買ってしまう。この、仕事や専門性に限りなく近い分野ですら、本当に役立っているか分からない。

断捨離やミニマリズムに魅力を感じているわけではない。人間らしさが出る程度に、例えば本棚1つ2つぐらいは、そういった趣味や仕事の本やグッズで埋めているのも良いかもしれない。