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openCanvasの系譜 (2023/02/19)
ペイントツールを開発して20年以上になる。色々な会社で、個人的に、色々なツールをリリースしてきた。有り難い事に「このツールは元々はこの作者が云々」みたいな話を目にする事がある。大体正しいけど、多少間違っているところもあるので、本人が整理しておきます。
まず、2000年にリリースした openCanvas1.1。これは元々趣味で開発していたソフトを元に、新卒就職先(超氷河期)の新規事業として始めた製品。イラスト投稿サイトと、無料のペイントツールがセットになったサービスになる。Web広告もない時代なので、到底マネタイズなどできなく……という感じで「ツールを有料化するしかない」という感じになりバージョン2、3、4 とアップデートを繰り返していく。私は直接的には 1.1 しか開発していない (その後のopenCanvasのコードは書いてない)。
2002年に同社で開発したのが、ComicWorks。Delphi での開発に未来を感じなかったので、C++ (C++ Builder) での開発に切り替えた。C++ Builder で良かったのかは疑問が残るところではある。最終バージョンまで自分が開発。
その後、2004年に退職。その後「もう1度ゼロからグラフィックスライブラリを書くか」という感じでC++でコツコツコードを書いていって、「お、やっぱりペイントツールを作るか」という所まで到達し、「イラストも漫画も描けるツールを作ろう」と個人開発アプリとしてにリリースしたのが mdiapp。2008年11月にシェアウェアとして販売を開始。
その後は、
2010年:
LayerPaint
2011年:
FireAlpaca
2013年:
LayerPaint HD
という感じで、mdiappのライブラリをベースに開発されていきました。つまり、
・openCanvas は 1.1 だけ開発 (2000年~2001年)
・ComicWorks は私を中心に開発 (2001年~2004年)
・mdiapp 以降は私を中心に開発 (2004年~現在)
という感じになります。
株式会社ピージーエヌでは、イラストや漫画を愛し、自分で開発するツールを愛用できるプログラマを募集しています。